養鰻業について

    

 うなぎって?

ウナギ【鰻】ウナギ目ウナギ科ウナギ属
英名:Japanese eel
学名:Anguilla japonica

 全長は50〜80cm、日本、中国、朝鮮半島、台湾などに生息。冬〜春にかけて体の透明な”シラスウナギ”は川を上って成長し、大きくなったうなぎは、産卵のため海に下っていくが、詳しい生態は未だに謎が多い。
 蒲焼きといえばこれ。ちなみにフランス料理などにもうなぎが使われますが、ヨーロッパにいるうなぎは日本のものとは別種。
養鰻業って?
 

 愛知県はうなぎ養殖の盛んなところで、生産量は全国で2位(最近鹿児島県に抜かれてしまいました)です。  
 愛知県内では、西尾市、豊橋市、碧南市が主な生産地です。


 養殖といっても、「親から卵を採って、育てて大きくして、また卵を採って」という完全養殖は、うなぎ養殖ではまだできていません。



  
   
 養殖は、まずうなぎの子供を採ってくることから始まります。
 冬から春にかけて川を上ってきた”シラスウナギ”をたくさん集めます。
 その大きさ僅か0.2g。
 天然の資源はその年によって大きく変わります。少ない年にはなんと、1kgで200万円を超えるときもあります。
 このため全国の水産関係の研究機関が長年の研究の末、人工的に”シラスウナギ”を育てることに成功したのですが、まだまだ実用化には長い時間がかかりそうです。
 養殖池に入れられた”シラスウナギ”は魚粉を主体としたエサをたくさん食べて大きくなります。
 豊橋地区では地下水を用い、ボイラーで加温し、約30℃の水温で飼育されるので半年〜8ヶ月程で出荷サイズの200グラムになります。
 うなぎの養殖でも調子が悪くなった時には、人間と同じように薬を使って治します。
 豊橋うなぎは、薬剤の投与は一切行っておりませんが、業界の自主ルールに基づいて出荷前に薬剤残留検査を行っています。
 出荷されたうなぎは、いろんなお店へ行き、皆様のもとへ届きます。